遺品整理でびっくりコレクション出現!

ちょっと不謹慎ですが、少々笑える家財の遺品整理のエピソードがあります。私の友人K君が小学校高学年だった時、近所で一人暮らしをしていた父方のおじさんが亡くなりました。お葬式の後、K君の両親が片付けのために家に入ったのですが、彼はそこで掃除を手伝ううちに変なものを発見してしまったのです。「強烈にエロい、古い日本チックな漫画の紙が、厚紙の箱にいっぱい入っていた。」と言います。興奮したのも束の間、母親が気付いて悲鳴をあげ、すぐさま裏庭で燃やしてしまったそうです。後年、大学の授業で日本絵画史の講義を受けた彼は、春画のところであれっと思いました。大学教授がしかつめらしくスライドしていくそれは、まさに少年時、彼がおじさんの遺品の中に見つけた「強烈にエロい漫画の紙」そのものに見えたからです。

 

春画の世界的な評価と、金銭的な価値を知り、彼はのけぞりそうになりました。母が怒りながら燃やしてしまった、あのおじさんの秘密の(?)コレクションにも、もしかしたらかなりの価値があったんじゃないか?と疑ったのです。今となっては知るすべはないのですが、K君は「せめて、遺言か何かに一言添えて置いてくれれば、焼かなくて済んだかもしれないのに…。レプリカだったとしても価値は高かったはず。」と残念がってぼやいていました。何にしてもそうですが、モノの価値を他人に伝えるのは難しいことです。遺品整理の場では特に、こういった価値の見極めが作業を困難にしていると聞きますが、かなりわかりやすい具体例だな…と感じました。